白抜記番印・小型ボタ印・大型ボタ印

一等局の消印の変遷(白抜記番印・小型ボタ印)

郵便取扱数の多い一等局では、切手の抹消と証示を同時に行う、二重丸印軸に抹消印を取り付けた「二連印」を使用しました。最初に登場した「白抜記番印」(下)は、明治8年1月から東京本局で使い始め、ほかの6局がそれに続きました。次いで、「白抜十字印」が14の一等局で順次使われ、明治14年4月から「小型ボタ印」が東京本局を除く一等局で使われています(東京本局は白抜十字印を使い続ける)。局の所在地を示す、ローマ字や片仮名など一文字が陰刻されています。

白抜記番印の例

「白抜十字印」の例

東京本局の白抜十字印(明治14年)

大型ボタ印の登場

最後の「大型ボタ印」は、明治14年9月から21年8月まで、一等局および駅逓局(逓信省)より局長が派遣された二等局で順次使われました。円形の小型ボタ印を楕円形に大型化したもので、同じく局をあらわす頭字が白抜きで彫られます。使用局は全部で63にのぼりました。

大型ボタ印の例

東京の大型ボタ印(明治18年)

文:近辻喜一(ちかつじ・きいち)

近辻喜一さん郵便史研究会会長。『新版・明治郵便局名録』(鳴美、2015年)校訂者として知られ、一般の方にも親しみやすい郵便史の解説で定評がある。多摩地域を中心とする郷土史研究者としての顔も持つ。

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