旧大石郵便局の郵便局舎の変遷
大石郵便局は昭和14年2月11日に本屋敷郵便取扱所として設置されました。所在地は湯田町本屋敷63番地で、初代局長は高橋能得氏でした。昭和15年12月1日に三等無集局に改定され、昭和16年2月1日に特定無集局に改定されました。昭和39年5月1日に現名称の大石郵便局に移転・改称しましたが、昭和63年3月31日に廃止されました(引継:川尻)。その後、同じ局舎を利用するかたちで、翌日から簡易郵便局(自治体受託)となりましたが、平成28年6月1日に一時閉鎖されています。昭和39年の屋根がとても印象的な局舎は現存しています。新しいドアが設置され、メンテナンスもなされているため、古い郵便局といった感じはありませんが、風情のあるかわいらしい姿は健在の様子です(令和4年8月 Google Map閲覧)。
(荻田栄治さんのご厚意により収集された写真類をレトロ郵便局に掲載させていただきました)
大石簡易郵便局の基本情報
所在地
〒029-5513
岩手県和賀郡西和賀町耳取49-2-28
大石郵便局の沿革
昭和14.02.11 設置 郵便取扱所 設置名称「本屋敷」
昭和15.12.01 三等無集局に改定
昭和16.02.01 特定無集局に改定
昭和39.05.01 現名称に改称
昭和63.03.31 廃止 引継:川尻
大石簡易郵便局の沿革
昭和63.04.01 設置 簡易局
平成28.06.01 一時閉鎖
*沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。
資料提供:荻田 栄治(おぎた・えいじ)
交通史研究者・郵趣家。1941年に岩手県江刺郡岩谷堂町(現 奥州市)に生まれる。日本郵趣協会県南支部(岩手県)結成に尽力し、支部長に就任。2004年から10年にわたり江刺市行政区長(岩谷堂3区)を務めた。主な著作に1980年『江刺の郵便誌』が処女作。近著に2018年『北上川に架かる橋』がある。