戦後の普通切手|昭和20-23年

新昭和切手の発行

昭和20年12月、新しい時代にふさわしい平和色豊かな切手図案を募集し、入選作を中心とした一群の切手が発行されました。この新しいシリーズのことを「新昭和切手」と呼びます。このシリーズから右書き「日本郵便」に改められました。最初は目打なし糊なしの平版切手でしたが(第1次)、印刷局の復興につれ、次第に目打・糊がつくようになりました(第2次)。また日本郵便が左書きに改められ、次いで菊花紋章がなくなりました(第3次)。

新昭和切手の一例。

産業図案切手の発行

戦後復興を担う産業現場で働く人々を描く一連の普通切手が昭和23年から発行されました。これが「産業図案切手」です。取り上げられた現場は、農業、捕鯨、炭坑、茶摘み、印刷、紡績、植林、郵便配達、製鉄、機関車工場です。このシリーズから、額面の表示はすべてアラビア数字だけになり、今まで併記されていた漢数字は姿を消しました。また、普通切手の印刷効果を向上するために、昭和25年11月に切手用紙の透かしを除くマイナーチェンジを行うことになりました。これが「昭和すかしなし切手」です。

産業図案切手の一例。

文:近辻喜一(ちかつじ・きいち)

近辻喜一さん郵便史研究会会長。『新版・明治郵便局名録』(鳴美、2015年)校訂者として知られ、一般の方にも親しみやすい郵便史の解説で定評がある。多摩地域を中心とする郷土史研究者としての顔も持つ。

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