明治22年の松本郵便電信局舎|初期逓信建築 2023.01.22 逓信省技師の肖像 明治22年の松本郵便電信局舎松本郵便電信局舎は明治22年4月にできた木造局舎です。横浜郵便電信局舎とほぼ同時期の局舎であり、最初期の逓信建築の1つです。当初は木造建家83坪06の小ぶりな局舎でしたが、絵葉書の左手部分が増築されました。増築前は2階屋根のアーチ状の装飾がほぼ中央に来るかたちでした。
日本現役唯一とみられる国策ポスト|長野県上田市 2023.01.16 郵便ポストの話題 大宮諏訪神社鳥居南の「国策ポスト」「国策ポスト」をご存じでしょうか。武器や弾丸などをつくるために郵便ポストが供出され、代わりにコンクリートで代用したポストが設置されていきました。これが国策ポストです。国策ポストはいくつかの現存例もありますが、現在も現役の郵便ポストとして使用されて
旧中山道に面した立つ幻のレターポスト|贄川郵便局(長野県塩尻市) 2023.01.14 郵便ポストの話題 松本藩と尾張藩の境界に近い贄川宿長野県塩尻市の贄川宿は江戸側からみて、有名な奈良井宿の1つ手前にある宿場町です。中山道六十九次の宿場町のひとつであり、中山道の一部をなす木曽路(木曽街道)の十一宿の北端にあたります。いわゆる難読地名ですが、贄川(にえかわ)と読みます。もともと温泉があったた
昭和初期の老舗旅館・五明館を利用|善光寺郵便局 2022.09.12 レトロ郵便局舎 善光寺郵便局(現局舎)の概要明治の郵便史をひもとくと、明治5年7月開局の善光寺郵便取扱所が存在しますが、こちらは現在の長野中央郵便局の前身です。現在の善光寺郵便局は昭和34年2月1日に設置された無集配特定局であり、門前にはあるものの、比較的に新しい郵便局ということになりますが、長野郵便局(改称前
旧信濃中牛馬合資会社社屋を再生|旧善光寺郵便局(楽茶れんが館) 2022.09.11 レトロ郵便局舎 旧信濃中牛馬合資会社社屋日本における郵便創業の歴史に関心を持つと、必ずどこかで出会うのが中牛馬会社(ちゅうぎゅうばがいしゃ)ないし中牛馬合資会社です。長野県伊那地方の農民が副業的に開始した馬による陸上輸送である中馬(ちゅうま)を起源とし、のちに専業化して、山梨県・長野県を中心に広範なネットワーク
大正時代の郵便局の庇部分などが現存|旧川田郵便局 2022.06.08 レトロ郵便局舎 旧川田郵便局の概要長野市若穂川田(わかほかわだ)の川田郵便局は明治41年2月に設置された郵便局であり、北村家住宅局舎は大正中頃から昭和14年頃まで郵便局舎として用いられたとされます。旧川田郵便局の詳細情報旧局舎に当たる建物は街路に面した土蔵であり、扉部分はすでにふさがれています。
現存する明治末期の二等郵便局|旧軽井沢郵便局(軽井沢タリアセン・明治四十四年館) 2022.04.27 レトロ郵便局舎 旧軽井沢郵便局の概要もともと軽井沢には、明治5年9月24日開局の軽井沢郵便取扱所(明治8年1月1日に郵便局に改定)がありましたが、明治17年8月15日に廃止され、それから数年間は近隣の追分郵便局が集配を行うことになります。軽井沢宿は中山道の宿場町であり、追分宿(信濃追分)・沓掛宿(中軽井沢)とと