昭和初期の老舗旅館・五明館を利用|善光寺郵便局

善光寺郵便局(現局舎)の概要

明治の郵便史をひもとくと、明治5年7月開局の善光寺郵便取扱所が存在しますが、こちらは現在の長野中央郵便局の前身です。現在の善光寺郵便局は昭和34年2月1日に設置された無集配特定局であり、門前にはあるものの、比較的に新しい郵便局ということになりますが、長野郵便局(改称前の長野中央郵便局)とは同じ図案の風景印を用いたりするなど、強い関連性が伺えます。

善光寺郵便局は現在、レトロな建物の1階で営業していますが、こちらはもともと昭和7年しゅん工の五明館という老舗旅館のフロント部分でした。五明館は江戸時代の脇本陣であり、老舗旅館として有力者や文人たちに愛されてきた名門旅館だったのですが、昭和61年に旅館としての営業を終え、その後はレストランのみになりました(レストランも平成23年に閉業)。こうした経緯もあって、ちょうど向かいにあるレンガ造りの旧局舎から移転し、昭和62年11月16日から現在の郵便局舎での営業を開始しました。

善光寺郵便局

善光寺郵便局の詳細情報

日本を代表する観光地の1つだけに、とても美しくメンテナンスされています。郵便局内には、勝海舟が五明館宿泊の際に手がけた直筆の扁額が飾られています。

善光寺郵便局

善光寺郵便局の入り口・ATM前

善光寺郵便局の基本情報

現在の郵便局舎は善光寺の大門付近にあります。

所在地
〒380-0841
長野県長野市長野大門町515

善光寺郵便局の沿革
明治05.07.01 設置 郵便取扱所
明治06.04.- 二等郵便役所に改定
明治07.-.-「長野」と改称(その後、長野中央、に)
書留引受局記号:310ノ
為替番号:11410

昭和34.02.01 設置 特定無集局

沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。

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