逓信省の絵はがき発行|明治35年

逓信省の絵はがき

明治35年、逓信省は、万国郵便連合加盟二五年祝典紀念絵はがきを6枚1組5銭で売り出し、同時に、特殊通信日付印(記念スタンプ)も郵便局、その支局・出張所計62ヵ所で使用しました。絵はがきの発行も記念スタンプの使用も、この時初めてでした。

過熱した逓信省絵葉書の人気

明治37年9月から明治39年5月にかけて18回にわたり、日露戦争の戦況などを写真で伝える絵はがきが発売されました。日本軍が勝利したことも手伝って、これらの絵はがきを売り出した郵便局の前には長蛇の列ができました。特に神田郵便局前では騎馬巡査が出て「われ先に」と押しかける群衆を整理していたのですが、混乱し死傷者まで出る騒ぎとなりました。まさに空前のブームが到来したのです。

万国郵便連合加盟二五年祝典紀念絵はがきの1つ

文:近辻喜一(ちかつじ・きいち)

近辻喜一さん郵便史研究会会長。『新版・明治郵便局名録』(鳴美、2015年)校訂者として知られ、一般の方にも親しみやすい郵便史の解説で定評がある。多摩地域を中心とする郷土史研究者としての顔も持つ。

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