集配局と無集配局

集配局と無集配局の定義

本サイトが扱うレトロ郵便局の時代の定義ではありますが、郵便局は大きく鉄道郵便局と通常郵便局に分かれます。鉄道郵便局は例外なく普通郵便局でしたが、通常郵便局には普通郵便局と特定郵便局があります。通常郵便局は、大きく集配局無集配局に大別されます。都市部においてはほとんどの場合、集配局は普通局でしたが、時おり無集配普通局も存在しました。一方、地方においては集配局は普通局だけでなく集配を行う特定局も存在しました。

郵政民営化前において集配特定局だった局の多くは集配業務を停止したケースが多く、古き良き時代のことのように感じる郵政関係者が多くいます。また、かつて無集配普通局だった局は何か特殊な機能や郵便ニーズに応えるための置局であるケースが多いという特徴があります。

稲荷山郵便局

「取集及び配達」の総称としての集配

集配とはCollection and Deliveryであり、郵便物の取集及び配達の総称です。集配郵便局の業務内容からみると、取集は業務の開始点にあたり、配達はその終了点です。市外宛てなどの集配局の異なる郵便物の場合、両者は別の郵便局が担うため、互いに直接の関連性はないですが、同じ外務作業のため、このように一言で総称されています。郵政民営化後は、郵便物の取集を行う局と配達を行う局とが分業するケースも増えてきたため、従来の意味での集配局の概念は揺らいでいるといえます。

本記事はあくまで入門編です。より専門的に知りたい方は「特定局と普通局だけではない?!郵政省時代の郵便局とその種類について」と「郵政省時代の「集配事務」及び集配に関する郵便用語について」をご覧ください。

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