銀山新道沿いのレトロ局舎|旧永井野郵便局 2023.02.13 レトロ郵便局舎 旧永井野郵便局の概要会津美里町の旧永井野郵便局は国道401号沿いの古い町並みの中にあります。国道401号の福島側は明治前半に会津若松と柳津町の軽井沢銀山を結ぶ「銀山新道」として整備された道です。永井野郵便局の局長は、清酒「萬代芳」を製造する造り酒屋の白井家が担いました。白井酒造店には戦前にできた
磐梯山の噴火を今に伝える湖畔のレトロ局舎|桧原郵便局(福島県) 2023.02.06 レトロ郵便局舎 旧桧原郵便局の概要桧原(ひばら)と読みます。湖底に沈む桧原宿跡の話をご存じでしょうか。桧原宿はかつて会津若松と米沢を結ぶ56㎞の街道(通称米沢街道)にあった宿場で、伊能忠敬の記録にも出てくる場所です。近世には銀山が開発されたほか、隣の宿場である大塩宿では塩泉を利用した山塩が産出されたことから賑わ
明治初期の土蔵(文化財)を利用した現役局舎|栃窪簡易郵便局 2022.12.20 レトロ郵便局舎 栃窪簡易郵便局の概要福島県南相馬市の大谷(おおがい)家住宅は土蔵2棟と門が国の登録有形文化財となっています。栃窪簡易郵便局は昭和49年1月25日に設置された簡易郵便局であり、大谷家住宅内に所在します(大谷家が個人受託)。なまこ壁の土蔵を局舎(明治2年頃)にするという全国的にみても珍しい簡易郵便局
奥会津の豪商 細井家が経営した三等局|旧静川郵便局 2022.07.26 レトロ郵便局舎 旧静川郵便局の概要会津の地に郵便がもたらされたのは、郵便創業から1年後のことでした。当時、中央にあった大蔵省駅逓寮は全国各地に巡廻掛を派遣し、各府県の郵便掛と協議しながら、郵便取扱所の設置や取扱人の選定などを行っていたのですが、若松県に巡廻掛が派遣されたのは明治5年3月でした。初代局長にあたる細
かつて問丸を営んだ武藤家住宅|旧福良郵便局(福島県) 2022.07.17 レトロ郵便局舎 旧福良郵便局の概要福良と聞くと、淡路島を思い浮かべるかもしれませんが、ここでは福島県の福良郵便局を扱いたいと思います。福良は白河街道の宿場町で、福良宿からみて西側が赤津宿・東側が三代宿となります。福良宿は会津若松からおよそ1日の行程だったことから宿をとる人も多くありました。安積郡福良村は昭和30
南相馬市の古刹・宝蔵寺に隣接|北海老簡易郵便局 2022.07.06 レトロ郵便局舎 北海老簡易郵便局の概要北海老簡易郵便局は昭和39年7月1日にできた簡易郵便局で、福島県南相馬市鹿島区北海老松坂にあります。長屋門のある古民家に隣接する小規模な局舎です。サッシなどは新しいものに使われていますが、外壁や装飾などに郵便局設置時点の職人さんの遊び心が感じられます。北海老簡易
福島県中通りの歴史ある温泉地に所在|旧岩瀬湯本郵便局 2022.06.10 レトロ郵便局舎 旧岩瀬湯本郵便局の概要福島県の岩瀬温泉は9世紀の初めに嵯峨天皇の病気を治すために発見された歴史ある温泉として知られます。岩瀬湯本郵便局は同地で明治10年8月に湯本郵便局として開局したのが始まりで、岩瀬湯本郵便局と改称したのは明治44年4月のことです。なお、福島県天栄村は福島県中通りに位置し、昭和
重要伝統的建造物群保存地区の大内宿に所在|旧大内郵便取扱所 2022.03.31 レトロ郵便局舎 旧大内郵便取扱所の概要旧大内郵便取扱所は、明治5年8月に設置されました。重要伝統的建造物群保存地区にある旧大内郵便取扱所は明治7年からと伝えられ、阿部家が郵便取扱人を担いました。同局は明治17年7月に閉局したため、比較的に短命な郵便局でしたが、明治期に廃止された郵便局舎が現存する例は少なく貴重な