「日本国」の風景印で知られる小名部郵便局 2024.03.15 レトロ郵便局舎 小名部郵便局の概要小名部(おなべ)は山形県西田川郡の地名で、明治22年4月1日に念珠関村(ねずみがせきむら)に合併した村名であり、鶴岡市の南西端に近い場所にあります。明治7年12月に郵便取扱所が設置されましたが、明治22年3月31日に一度廃止されています。昭和13年7月1日に新規に小名部郵便取扱
名勝史跡や特産品等にちなむ風景印(風景入通信日付印)とは 2022.02.11 マルコフィリー 風景印は特別日付印の一種風景印は全国各地の約11,000の郵便局に配備されている図案入りの特別日付印*の一種で、正式名称を「風景入通信日付印」(ふうけいいりつうしんひづけいん)といいます。通常の場合、鳶色とよばれる赤茶色のインクで証印され、直径36ミリ以内の円形が基本ですが、中には変形風景印と呼
御許山(馬城峰)の西方、藻寄川上流に広がる山間地域にある旧西馬城郵便局 2024.10.04 レトロ郵便局舎 旧西馬城郵便局の概要西馬城(にしまき)郵便局と読みます。大分県宇佐市に位置し、かつて宇佐郡にあった村です。地名の「馬城」は「馬城峰」に由来しています。西馬城は御許山(馬城峰)の西に位置し、藻寄川の上流に広がる山間部の地域です。1889年(明治22年)4月1日に町村制が施行され、宇佐郡の上矢部村、
札幌市南区の「おもしろ遊便館」が伝えた郵便の新しい形 2024.09.02 日本郵便史の知識 「こんなものが郵便で送れるの?」と、誰もが驚く変わり種郵便物がずらりと並ぶ博物館、「おもしろ遊便館」が札幌市南区にありました。この一風変わった施設を立ち上げたのは、渡辺信雄さん。郵便局の仕事を通じて培った経験を生かし、郵便文化の楽しさと可能性を探求したこの博物館は、まさに“遊び心”の詰まった場所でし
麻布台ヒルズ森JPタワー(旧麻布郵便局跡地)の地で生まれた「音楽の殿様」徳川頼貞について 2024.05.19 レトロ郵便局舎 麻布台ヒルズ森JPタワーは、かつての紀州徳川家が設立した私立図書館の南葵文庫および麻布郵便局の所在地に立っています。この場所は、ロシア大使館の向かいであり、狸穴坂といった地名なども興味深いのですが、もう1つ紀州徳川家とのゆかりのある土地としての側面も持ちます。南葵文庫の設置経緯と南葵音楽文庫の設
ホステルとして営業中|旧箱根宮ノ下郵便局 2024.03.29 レトロ郵便局舎 旧箱根宮ノ下郵便局(HakoneHOSTEL1914)の概要箱根宮ノ下郵便局が明治7年7月に設置されたときの名称は底倉郵便取扱所(郵便局)でした。底倉は明治22年4月に町村制が敷かれる前の村名であり、その後も足柄下郡温泉村(昭和31年に箱根町に合併)の大字として残りました。箱根七湯の1つ底倉温泉
日本におけるカシェ入りの初日カバーの草分け|米国人カール・ルイス(Karl Lewis) 2024.03.19 日本郵便史の知識 日本切手にみるカシェ入り初日カバーの始まり切手収集を楽しむ方々にとって、新しい切手が発行されるたびにその切手に初日の消印を押して記録するという習慣は、まるで切手の誕生をお祝いする儀式のようなものです。この特別な日に発行された切手を、関連する美しいイラストが描かれた封筒に添えて作られる「カシェ入り
「レトロ郵便局の聖地」として知られる三波簡易郵便局 2024.02.28 レトロ郵便局舎 三波簡易郵便局の概要【情報更新】能登半島地震の影響で一時休止となりましたが、局舎は概ね無事のようです。https://twitter.com/intent/like?tweet_id=1761688749317165540三波郵便局の沿革を辿っていくとイレギュラーなところがありま
長手崎灯台にほど近い小泊簡易郵便局 2024.02.16 レトロ郵便局舎 小泊簡易郵便局の概要リフォームした古民家で営業する簡易郵便局です。長手崎灯台や小泊港(石川県珠洲市)に近い海辺の雰囲気のある簡易郵便局舎です。小泊簡易郵便局の詳細情報小泊簡易郵便局は昭和27年4月1日に設置されました。設置時点では、石川県珠洲郡三崎村字小泊でしたが、昭和29年7月
「日本文明の一大恩人」前島密の思想的背景と文明開化(後) 2024.02.13 日本郵便史の知識 「日本文明の一大恩人」前島密の思想的背景と文明開化(後)井上卓朗郵政博物館 研究紀要 第11号(2020年3月)この記事は次の記事をお読みになると、より楽しめる内容となっています。「日本文明の一大恩人」前島密の思想的背景と文明開化(前)【4】前島密の思想(1) 自由な思考から
ネオ・バロックの壮大な逓信省本省庁舎|吉井茂則・内田四郎 2023.01.29 逓信省技師の肖像 木挽町8丁目1番地逓信省本省のあった木挽町8丁目1番地は、郵便というよりも電信との関わりが深い場所で、電信の研究機関と資材倉庫のあった場所でした。明治15年(1882)11月1日には工部省電信局が移転して管理部門となり、一般の電報利用者向けには潮留(止)電信取扱所も同日に設置されました。ところが
鷺浦と鵜峠浦からできた地名を冠したうさぎ郵便局|旧鵜鷺郵便局 2023.01.01 レトロ郵便局舎 旧鵜鷺郵便局の概要鵜鷺という地名ができたのは、明治20年代のことです。それまで島根県神門郡には鷺浦と鵜峠(うど)浦という集落がありました。その2つが合わさって明治22年4月1日に鵜鷺村が成立しました。沿革をたどると、明治33年8月1日に開局した鷺浦郵便受取所までさかのぼることができます。さらに明