台湾総督府技師の栗山俊一が設計|旧台北郵便局 2023.01.02 逓信省技師の肖像 日本統治時代の壮麗な郵便局建築中華郵政の臺北郵局は、昭和5年(1930)6月に完成した日本統治時代の台北郵便局・台北電信局の建物を引き継いだものとなっています。設計を担当したのは台湾総督府技師の栗山俊一です。現在、東京駅丸の内側にあるKITTE及びJPタワー(旧東京中央郵便局)をモデルにした再開
鷺浦と鵜峠浦からできた地名を冠したうさぎ郵便局|旧鵜鷺郵便局 2023.01.01 レトロ郵便局舎 旧鵜鷺郵便局の概要鵜鷺という地名ができたのは、明治20年代のことです。それまで島根県神門郡には鷺浦と鵜峠(うど)浦という集落がありました。その2つが合わさって明治22年4月1日に鵜鷺村が成立しました。沿革をたどると、明治33年8月1日に開局した鷺浦郵便受取所までさかのぼることができます。さらに明
台湾最古!日本統治時代の現役丸型ポスト|平渓郵局 2022.12.31 郵便ポストの話題 台湾最古の現役郵便ポスト|昭和16年台北と基隆の郊外に位置する平渓(へいけい)という山あいの町に昭和16年の日本統治時代の郵便ポストが1本現役で使用されています。平渓老街を中心にちょっとした観光地となっていて、トレッキングをする方の休憩地としても親しまれています。投函口の形状は異なりますが、郵便
黒川油田の開発とともに歩んだ重要文化財の局舎|旧羽後黒川郵便局 2022.12.30 レトロ郵便局舎 旧羽後黒川郵便局の概要大正3年(1914年)5月25日夜12時頃のことでした。日本石油五号井(三浦家所有地)から突然大量の石油が自噴し始めたのです。まもなく八郎潟の湖面の約2/3が原油で覆われました。ほどなく五号井近くに日本石油の社宅ができ、関係者約500名が暮らす大きな集落が誕生しました。地域
老松簡易郵便局(廃止)の歴代局舎と変遷について|岩手県内の記録 2022.12.28 岩手県内の記録 老松簡易郵便局の郵便局舎の変遷老松簡易郵便局は昭和25年11月1日に開局した郵便局で、農協受託の局所です。平成14年3月1日に閉鎖され、平成16年3月15日に廃止されました。すでに存在しない簡易郵便局ということもあり、記録の意味があると考えられ、ここに紹介いたします。(荻田栄治さ
宿泊体験や婚礼イベント可能な施設に再生|旧丹比郵便局 2022.12.27 レトロ郵便局舎 旧丹比郵便局の概要八頭郡八頭町の太田家住宅は、地区の村長を3代務めた太田家が住んでいた邸宅として知られ、明治30年の太田家住宅主屋と門長屋、昭和8年の新建(離れ)がそれぞれ国の登録有形文化財に指定されています。大正4年11月6日開局の丹比(たじひ)郵便局は太田家住宅の門長屋を改築して局舎としまし
日本最古の郵趣家団体「郵楽会」と記念絵はがきの制作 2022.12.25 日本郵便史の知識 日本最古の郵趣家団体「郵楽会」郵楽会は日本最古の郵趣団体とされます。この団体は明治45年7月に、東京・神田の和田商店に通う顧客だった河西瑛が店主和田鋳三郎に同好者の集まりをつくることを相談したのがきっかけとなって成立しました。相談を持ち掛けられた和田は、自店の熱心な顧客、木村梅次郎、柴田常吉、宇
岩手関が丘簡易郵便局の局舎と変遷について|岩手県内の記録 2022.12.24 岩手県内の記録 岩手関が丘簡易郵便局の郵便局舎の変遷岩手関が丘簡易郵便局(受持局:一関局)は、昭和47年7月10日にできた簡易郵便局です。一時閉鎖後 平成4年10月1日に食料品店の小野珍商店(ONOCHIN)店舗内で再開しました。一関駅から1kmほどの場所に所在する店舗内にあったユーモラスな外観の局舎でしたが、
戦前記念・特殊切手発行を記念した私製はがき 2022.12.23 日本郵便史の知識 戦前記念切手とマキシマムカード関連の高い私製絵はがきを選んで、記念・特殊切手の切手発行日などに記念押印したものを集めてみました。一般的には郵趣家が記念押印したものであることから敬遠する向きもありますが、欧米では、あるいは国や年代によっては「マキシマムカード」として重要視される場合もあります。ここ
八沢簡易郵便局の歴代局舎と変遷について|岩手県内の記録 2022.12.21 岩手県内の記録 八沢簡易郵便局の郵便局舎の変遷八沢簡易郵便局(受持局:藤沢局)は昭和25年2月1日に開局しました。農協受託の簡易郵便局の典型であり、ことさら珍しいものではありませんが、1つの記録として平成10年撮影の写真をサイト掲載しました。局名は八沢(やさわ)と呼んで、濁りません。現在の郵便局の姿はG
明治初期の土蔵(文化財)を利用した現役局舎|栃窪簡易郵便局 2022.12.20 レトロ郵便局舎 栃窪簡易郵便局の概要福島県南相馬市の大谷(おおがい)家住宅は土蔵2棟と門が国の登録有形文化財となっています。栃窪簡易郵便局は昭和49年1月25日に設置された簡易郵便局であり、大谷家住宅内に所在します(大谷家が個人受託)。なまこ壁の土蔵を局舎(明治2年頃)にするという全国的にみても珍しい簡易郵便局
中尊寺簡易郵便局の局舎と変遷について|岩手県内の記録 2022.12.14 岩手県内の記録 中尊寺簡易郵便局の郵便局舎の変遷中尊寺簡易郵便局は昭和45年にできた比較的に新しい簡易郵便局です。源義経、武蔵坊弁慶の終焉の地として知られる中尊寺の参道入口近くに所在し、もともと食品・お菓子などを扱うスーパー桜川屋であり、昭和レトロを感じさせる佇まいでした。現在は大きく改装された結果、普通の郵便