モルタル造の局舎を地域で活用|旧掛塚郵便局(竜洋郵便局) 2022.05.10 レトロ郵便局舎 旧掛塚郵便局の概要掛塚郵便局は明治6年6月16日に開局した掛塚郵便局取扱所に始まります。昭和30年8月16日には竜洋郵便局に改称しました。現在は磐田市内ですが、当時の町名である磐田郡竜洋町に合わせたものです。同地は天竜川の木材が集まった場所で、木工・製材の町として栄えていたところで知られます。明
東京中央郵便局と東京駅を結んだ日本初の地下電車|大正4-6年 2022.05.07 日本郵便史の知識 東京中央郵便局と東京駅を結ぶ地下電車の構想明治22(1889)年、新橋から神戸までの東海道線が全通し、当時「三菱が原」と呼ばれた皇居(宮城)正面の原野に中央停車場(東京駅)を建設することが、明治29(1896)年の第9回帝国議会で決定され、明治41(1908)年から駅舎工事が開始されました。
郵便の政府専掌が決まったのはいつ?|明治6年 2022.05.06 日本郵便史の知識 均一料金制度と政府専掌明治6年3月10日、郵便料金を全国均一にすることと、郵便事業を政府専掌とすることを定めた太政官布告(第九七号)が出され、翌4月1日から実施されました。わが国の郵便史上、もっとも重要な布告の1つです。布告前段には、「郵便賃銭ノ稱呼ヲ廃シ郵税ヲ興シ量目等一ノ信書ハ里数ノ
對雙鑑浦堂として地域のために活用|旧野間郵便局 2022.05.03 レトロ郵便局舎 旧野間郵便局の概要野間郵便局は愛知県美浜町にある郵便局で、明治13年12月に設置されました。美浜町は知多半島南部に位置する自治体で、三河湾と伊勢湾に面していますが、野間郵便局は伊勢湾の海岸線近くにあります。国の登録有形文化財として知られる擬西洋風局舎が有名ですが、野間郵便局の歴代局舎が複数現存し
郵便の全国展開が決まったのはいつ?|明治5年 2022.04.29 日本郵便史の知識 郵便の全国展開明治5年1月の駅逓寮の会議では、東京以西南の郵便線路があらかた整ったのを受けて、残る東京以東北の地方においても速やかに郵便線路を延伸させることとし、同地方に駅逓寮から官員を巡回させることを決定しました。明治4年8月、駅逓頭に就任した前島は、欧米で習得した新しい知識に基づいて、郵便全
現存する明治末期の二等郵便局|旧軽井沢郵便局(軽井沢タリアセン・明治四十四年館) 2022.04.27 レトロ郵便局舎 旧軽井沢郵便局の概要もともと軽井沢には、明治5年9月24日開局の軽井沢郵便取扱所(明治8年1月1日に郵便局に改定)がありましたが、明治17年8月15日に廃止され、それから数年間は近隣の追分郵便局が集配を行うことになります。軽井沢宿は中山道の宿場町であり、追分宿(信濃追分)・沓掛宿(中軽井沢)とと
後藤家住宅旧郵便局舎|旧岐阜東郵便局(旧芥見郵便局) 2022.04.23 レトロ郵便局舎 旧芥見郵便局(後藤家住宅旧郵便局舎)の概要岐阜県の芥見郵便局(現・岐阜東郵便局)は明治9年9月にできた五等郵便局の芥見郵便局を起源とします。明治36年3月5日からは後藤家が郵便局長を務め、現存する旧郵便局舎は昭和12年5月11日に旧局舎に隣接する位置に新築されたものです。もともと岐阜県稲葉郡芥見
日本切手に裏糊が引かれた最初とは|明治5年 2022.04.22 日本郵便史の知識 新貨条例と竜銭切手「新貨条例」が、明治4年6月に太政官より布告されました。同年12月より、旧貨幣と新銭貨との交換が開始されたことを受けて、明治5年1月に郵便料金が文単位から銭単位に改定されました(銭百文=一銭)。翌2月(1872年4月)、半銭、一銭、二銭、五銭の新しい額面の切手が発行されています
新式郵便が長崎まで達したのはいつ?|明治4年 2022.04.20 日本郵便史の知識 長崎まで郵便開通明治4年12月5日(西暦1872年1月14日)、大阪以西長崎までの郵便線路が開通しました。この時、長崎と神戸に郵便役所が新設され、大阪から長崎に至る街道沿いや枝道に郵便取扱所が増設されました。これで東京-長崎間の郵便がつながったことになります。すでに、同年8月には官営郵便
大正末期の旧甲府法人会館に入居|甲府中央四郵便局 2022.04.19 レトロ郵便局舎 甲府中央四郵便局の概要甲府中央四郵便局(山梨県甲府市)は明治23年6月に設置された相生町郵便受取所を起源とします。郵趣界においては明治32年10月以降の緑町ないし甲府緑町の局名表示の縦書丸一印(非郵便)がもっとも多くみられます。明治38年4月には三等無集局に改定されました。甲府中央四
前島密が駅逓頭に再任された経緯は?|明治4年 2022.04.15 日本郵便史の知識 前島密の帰国前島 密は明治4年8月11日(西暦1871年9月25日)に米国経由で帰国しました。その前日、駅逓司が三等寮に昇格し大蔵省駅逓寮になり、杉浦 譲*の後任の浜口成則が駅逓頭に就いています。さっそく前島は浜口に面会したのですが、浜口は「通信の事は已に飛脚屋あり。官営は予の可とする所に非ず」
中山道鵜沼宿町屋館|旧鵜沼郵便局(現・各務原東郵便局) 2022.04.15 レトロ郵便局舎 旧鵜沼郵便局(現・各務原東郵便局)の概要鵜沼郵便局(現・各務原東郵便局)は明治7年7月に鵜沼郵便取扱所として開設されたのが最初です。本家筋(武藤嘉左衛門家)が営んでいた郵便局を引き継ぎ、江戸時代に旅籠「絹屋」の主屋だった施設を転用して、明治16年頃(*18,21?資料により記載の異同あり)から郵