逓信省から郵政省へ|昭和24年 2022.10.07 日本郵便史の知識 万国郵便連合への復帰占領下の日本を象徴する出来事として、第12回万国郵便連合(UPU)大会議が昭和22年5月パリで開催されたことを紹介します。敗戦国の日本は大会議には招かれず、代わりにGHQの職員が参加したのでした。大会ではUPUが国際連合の機関となることが決定され、新たな万国郵便条約が締結され
室根郵便局の歴代局舎と変遷について|岩手県内の記録 2022.10.05 岩手県内の記録 室根郵便局の郵便局舎の変遷室根郵便局は明治6年3月12日に折壁郵便取扱所として折壁村下折壁67番戸に開局しました。初代局長は小山弥助氏です。同8年1月1日に折壁郵便局となりました。昭和48年4月1日に室根郵便局と改称しています。折壁村はかつて東磐井郡にあった村で、昭和30年4月1日に室根
日本最古の現存レトロ郵便局舎の1つ|旧江津郵便局 2022.10.04 レトロ郵便局舎 旧江津郵便局の概要島根県西部にある江津市(ごうつし)にある江津郵便局は明治5年7月1日開局の郷田郵便取扱所を起源とし、明治23年4月1日に江津郵便局に改称しました。旧江津郵便局舎は郵便局長が地元の材木商豊田藤太郎に依頼して建てた明治20年(頃)のものとされ、郷田郵便局という名称で営業していた時期
奥玉郵便局の歴代局舎と変遷について|岩手県内の記録 2022.09.28 岩手県内の記録 奥玉郵便局の郵便局舎の変遷奥玉郵便局は昭和3年4月6日に奥玉郵便取扱所として奥玉村字中日向201-1に開局しました。初代局長は宍戸克郎氏です。昭和5年2月1日に奥玉郵便局となりました。地名ですが、奥玉(おくたま)と読みます。東磐井郡奥玉村は昭和31年9月30日まであった村で、千厩町に合併されまし
横浜郵便役所の創設|明治4年 2022.09.27 日本郵便史の知識 横浜郵便発祥の地横浜には近代水道やガス事業など、さまざまな発祥の地の記念碑がありますが、横浜市中区弁天通3丁目には「横浜郵便発祥の地」の碑があります。ちょうど弁天通りと関内桜通りの交差点にあり、特に意識しなければ素通りしてしまうような小さな碑です。現地を訪れると意外に思うかもしれませんが、一方通
民間通信局(CCS)ってどんな組織?|昭和20年 2022.09.23 日本郵便史の知識 占領下の郵便アメリカの対日占領政策は政治経済はもとより各般に及び、連合軍最高司令官総司令部(GHQ)は、郵便を含む通信事業に対してもさまざまな場面で指令や覚書を出してきました。それを主導したのがGHQの特別部局として設置された民間通信局(CCS)です。日本国憲法施行記念(昭和22年)
千厩郵便局舎と変遷について|岩手県内の記録 2022.09.21 岩手県内の記録 千厩郵便局の郵便局舎の変遷千厩郵便局は明治6年3月12日に千厩郵便取扱所として千厩村字町201に開局したのが最初です。初代局長は永沢茂右衛門氏です。明治8年1月1日に千厩郵便局となり、同30年2月11日に千厩郵便電信局に改定されました。同36年4月1日に再び千厩郵便局に改定されています。開局時点
戦後の普通切手|昭和20-23年 2022.09.16 日本郵便史の知識 新昭和切手の発行昭和20年12月、新しい時代にふさわしい平和色豊かな切手図案を募集し、入選作を中心とした一群の切手が発行されました。この新しいシリーズのことを「新昭和切手」と呼びます。このシリーズから右書き「日本郵便」に改められました。最初は目打なし糊なしの平版切手でしたが(第1次)、印刷局の復
薄衣矢作郵便局の歴代局舎と変遷について|岩手県内の記録 2022.09.14 岩手県内の記録 薄衣矢作郵便局の郵便局舎の変遷薄衣矢作郵便局は明治44年3月31日に薄衣村字矢作前乙69に開局しました。初代局長は佐藤儀見氏です。ここでは、明治44年もしくは大正4年、昭和23年、昭和57年、平成15年の局舎を4代にわたってご紹介したいと思います。
昭和初期の老舗旅館・五明館を利用|善光寺郵便局 2022.09.12 レトロ郵便局舎 善光寺郵便局(現局舎)の概要明治の郵便史をひもとくと、明治5年7月開局の善光寺郵便取扱所が存在しますが、こちらは現在の長野中央郵便局の前身です。現在の善光寺郵便局は昭和34年2月1日に設置された無集配特定局であり、門前にはあるものの、比較的に新しい郵便局ということになりますが、長野郵便局(改称前
旧信濃中牛馬合資会社社屋を再生|旧善光寺郵便局(楽茶れんが館) 2022.09.11 レトロ郵便局舎 旧信濃中牛馬合資会社社屋日本における郵便創業の歴史に関心を持つと、必ずどこかで出会うのが中牛馬会社(ちゅうぎゅうばがいしゃ)ないし中牛馬合資会社です。長野県伊那地方の農民が副業的に開始した馬による陸上輸送である中馬(ちゅうま)を起源とし、のちに専業化して、山梨県・長野県を中心に広範なネットワーク
昭和切手の登場と楠公はがき|昭和12年 2022.09.09 日本郵便史の知識 昭和切手の登場大正の初めから長らく使われてきた田沢切手が図案的な魅力にとぼしいことから、新しいデザインへの全面的な切りかえを望む声が昭和の初め頃からしきりでありました。逓信省は、このような要望にこたえ、<躍進日本>を象徴する絵画的な図案に全面的に改正する方針で、「改正郵便切手図案審査委員会」を組