北谷道具博物館として山間部の暮らしを伝える|旧北谷郵便局 2022.03.20 レトロ郵便局舎 旧北谷郵便局の概要北谷郵便局は明治7年7月開設の谷村郵便取扱所を起源とします。一向一揆の拠点となった谷城に近く、明治17年から明治43年にかけて谷郵便局と称してきました。北谷郵便局と改称したのは明治43年10月16日のことです。木造二階建ての旧局舎は大正時代の終わりに民家として建てられ、昭和12
身延山の大工が手掛けた旧局舎|旧小井川郵便局 2022.03.17 レトロ郵便局舎 旧小井川郵便局(田富郵便局)の概要小井川郵便局のルーツを遡ると、明治7年7月にできた布施郵便取扱所に行き着きます。明治8年5月に布施郵便局から小井川郵便局に改称しました。現存する旧小井川郵便局舎は昭和5年頃に身延山の大工(下山大工)によって建てられたもので、木造洋風建築となっています。昭和34年
税済印が使用された地方特別郵便(地方約束郵便) 2022.03.16 マルコフィリー 地方特別郵便(地方約束郵便)前島密の立案した、地方特別郵便(地方約束郵便)制度とは、各府県内の公用文書送達をすべて郵便で行うという契約を、各府県と個別に締結するというもので、明治16年度までに各府県との契約締結をほぼ完了しました。同年度の通常郵便物引受数は一億一一六一万通に、郵便局数は五六六三局
観光案内所・地域の施設としての機能|旧真壁郵便局 2022.03.12 レトロ郵便局舎 旧真壁郵便局の概要真壁郵便局は、明治5年7月1日に真壁郵便取扱所として設置されたのが始まりです。明治33年12月には郵便電信局となりました。登録有形文化財になっているのは昭和2年建築の建物で、昭和2年に第五十銀行(現・常陽銀行)真壁支店として建設されたものです。その後、所有者も替わり、幾度かの転
丸型ポストの街に佇む明治の旧局舎|旧小平小川郵便局 2022.03.08 レトロ郵便局舎 旧小平小川郵便局(小平ふるさと村内)の概要小平小川郵便局は明治13年10月16日に小川郵便局として開局し、明治15年10月から小川村の旧名主小川弥次郎が局長を務めました。その後、明治26年7月に小平郵便局に改称しました。現存の局舎は新たに荒井伊左衛門が明治42(1909)年3月から局長を務めた時
大正時代の旧局舎が現存|旧武生郵便局(M工房) 2022.03.04 レトロ郵便局舎 旧武生郵便局(M工房)の概要福井県における郵便は明治5年7月に始まりました。足羽県では福井・金津・坂井港・大野・勝山の五か所、敦賀県では敦賀・疋田・今庄・武生・佐柿・小浜・熊川・安賀里・高浜の九か所に郵便取扱所が置かれることになります。いずれもかつて宿駅などがあった交通の要衝の地であり、とりわけ
記番印と二重丸印の全国配備|明治6-7年 2022.03.02 マルコフィリー 二重丸印の登場とその背景明治6年3月10日、郵便料金を全国均一にすることと、郵便事業を政府専掌とすることを定めた太政官布告(第九七号)が出され、翌4月1日から実施されました。わが国の郵便史上、もっとも重要な布告の一つです。この均一料金制導入に呼応して、三府五港の郵便役所に新型の日付印が配備されま
飛脚はどれくらいの費用だったか 2022.03.02 日本郵便史の知識 飛脚問屋の賃料巻島隆『江戸の飛脚』によると、慶応三年(1867)、大坂から江戸まで書状一通を運ぶ飛脚賃は、並便(15日ほど)で銀一匁、六日限の早便が銀三匁五分、三日半限の仕立便は金十一両でした。金1両=銀60匁=1万円で換算すると、並便150円、早便600円、仕立便11万円くらいに相当します。仕
オシャレなカフェとして文化財を活用|旧常陸北条郵便局 2022.03.02 レトロ郵便局舎 旧常陸北条郵便局の概要筑波郵便局は明治5年7月1日に設置された北条郵便取扱所を起源とします。現存する旧北条郵便局舎は昭和8年のもので、昭和37年10月1日に移転するまで使用されていました。このときの移転と同時に筑波郵便局と改称しています。もっとも、つくば市の中心的な郵便局は筑波学園郵便局であり、
和と洋を装うモダンな郵便局舎|旧下郡郵便局 2022.03.01 レトロ郵便局舎 旧下郡郵便局の概要下郡郵便局は明治13年5月に開設されました。良好な状態で現存する平屋建ての旧局舎は昭和9年にできたものです。昭和初期の三等郵便局・特定郵便局の雰囲気をよくとどめています。小規模な局舎ながら、昭和11年6月30日から通話・電報受付を開始し、昭和13年5月21日からは電報配達も行い
地域色豊かな不統一印|明治4-10年 2022.03.01 マルコフィリー 「不統一印」とは全国の郵便取扱所では、それぞれ地元の印判屋に作らせた「不統一印」で切手を抹消しました。郵便の全国展開と並行するかたちで、千種類を超える独自の消印が使われました。郵趣界には不統一印の使用状況・使用時期などをデータベース化した文献類が整備されているため、郵趣家は使用済切手の消印から、
集配局の官舎とともに保存・再生|旧明治郵便局 2022.02.28 レトロ郵便局舎 旧明治郵便局の概要愛知県碧海郡淵辺村が明治39年5月1日に成立したのち、「明るく治まる村にしたい意向」から明治村に改称しました。明治村には郵便局がなかったことから、神谷八郎氏が請願を行い、三等郵便局として明治郵便局ができました。明治村は昭和の大合併で昭和30年4月1日に安城市、碧海市、西尾市に分